長さや素材で大幅に異なる
暖簾は店舗の中へ雨風が吹き込むことを防ぐ働きや、紫外線が入って
店舗内の商品が傷まないようにする効果があるといわれています。
また、見た目で店の格式や信用のある所だと考えられているところもポイントです。
ある意味店の暖簾の顔ともいえる物である以上、設置するときには
店の雰囲気を演出するようなものを選ぶことが重要といえます。
実は長さにより店のイメージが大きく変わることを知っていましたか?
長い暖簾は格式があるとイメージされますが、短い物は親しみやすさを
表現するといいます。
素材に応じてイメージも大きく変化させることができるため、
自分たちがどんな店にしたいのかコンセプトを打ち出すための
小道具として使用することが可能です。
店構えを変化させることで顧客層も大幅に異なります。
特に飲食店の場合は顧客のランクが大幅に異なるため、
現在の顧客層よりもワンランク上の顧客層にしたいと考えているなど、
コンセプトを明確にしたいなら便利です。
のれん1枚を使用することで店の印象を大幅に変化させることができるため、
大変便利なアイテムといえます。長さや色・素材などを検討し、
自分たちの希望する店に合った物を選んで下さい。
店が希望する顧客を呼び込むために
京都では働いている従業員が独立するときに、暖簾を送る風習があったと伝えられています。
店の看板や信用を譲り渡す行為で、その人が信頼できる人間であると
お墨付きを与えるような風習でした。
暖簾の長さや素材により、店の風格も大幅に異なるため、
設置する物の種類を理解しておくことは重要です。
比較的どんな人でも入りやすいのは水引暖簾と呼ばれる丈の短い物です。
標準的な長さの物は飲食店を中心に多く見かけます。
長暖簾は老舗や格式のある店を演出する効果が期待できるため、
一見さんや冷やかしの客が来ないようにする効果が期待できます。
更に高級感を演出したいのであれば、天然の麻素材を使用するのも良いでしょう。
京都では一見さんお断りなところも多いため、マナーの悪い客が
来ないようにすることもできるのが特徴です。
マナーの悪い客を寄せ付けない効果が期待できるため、
できるだけ信頼できる客との商売をしたいと考えているなら、
長い物を使用したほうがいいといえるでしょう。
対して、飲食店の中でも多くの人が身近に感じてきてほしいと思うような場合には
短めの物を活用して営業していることをアピールすることができます。
積極的に活用して店舗の営業状況を正確に周知させるために
利用するのも、賢い使い方といえるでしょう。