お店の象徴になる暖簾
店先に吊り下げる暖簾は、お店のシンボル的な存在といえるでしょう。
入り口に掲げられていることで、そこにお店があることを周囲の人に知らせています。
初めて訪れる地域で飲食店を探す際には、入り口に吊り下げられている布が
目印になることも少なくありません。無地のものから店名が書かれているものまで
色々なデザインのものがありますが、一般的に和食店は和食店らしく
中華料理屋は中華料理屋らしいものとなっていることが多いです。
初めて見る人でも、それらのデザインから無意識にどのような店であるのかを判断しています。
看板代わりのように活用されているこの布はお店が開いているか、
それとも閉まっているかも知らせています。
表に掲げられているとオープン、内側に仕舞われているとクローズということが
入り口の様子から読み取ることが可能です。
さらにホームページや情報誌、チラシなどにお店の写真を掲載する際にも
暖簾が掲げられた入り口付近の写真を選ぶことは一般的です。
お店のコンセプトに合ったデザインのものを使用していれば、
お客様にとっても分かりやすいというメリットがあります。
そのようなことから暖簾はお店の象徴といえます。
暖簾には結界としての役割もある
飲食店や小売店などの入り口に使われるほか部屋の境目に吊り下げられることもある暖簾は、
ある意味では結界の役割も担っているといえるでしょう。
入り口という外と内を繋ぐ境目に設置することで、この布は簡易的な扉のようなものになっています。
店舗の前に掲げる場合には、埃や日除けの目的でも使われることも少なくありません。
この場合には内側にある商品に埃が被りにくくすることができたり、
直射日光を避けて品質を維持したりするために役立つアイテムとなります。
加えて程よい目隠しにもなり、店内が丸見えになってしまうのを避けて
落ち着く空間づくりもしてくれています。
さらに訪れる人にとっては暖簾のある入り口を境にして、店内は非日常の世界です。
非日常の世界に足を踏み入れ、過ごした後には再び暖簾をくぐって日常に戻っていくことになります。
店舗のコンセプトに合ったものを使用することで、特別な空間の演出をすることができ
店舗の価値を高めて他店との差別化を目指すことが可能です。
独自の付加価値を造りだし、それに共感する顧客を惹きつけることができるでしょう。
店舗で滞在する時間を、価値あるものにするために役立つかもしれません。