京都ならではののれん製作
京都でのれんをオーダーするならば藍染めがおすすめです。
植物の藍で蓼藍、琉球藍、山藍、などの種類があります。
日本で古くから伝わる技法で独特な風合いを
演出することが可能です。
そのため風呂敷から衣類など、それぞれの時代や文化と共に
成長してたくさんのものを生み出してきた染め方です。
最初は鮮やかな青を表現することが可能なために
好まれて使われるようになり、無地のものから時代が進むとともに
絵や屋号の入った染め抜きがされるようになっていきました。
今では、植物の藍で使用した「天然藍染め」という藍葉を
発酵させることでいくつもの工程から染め上げるため
手間がかけられているものがあります。
その他にも化学合成で藍を染めることの出来るものがあり、
現在ではほとんどがこの方法で染められています。
酒屋は藍色で菓子屋は白?業種によって異なるのれんの色
暖簾はお店の業種によって色が使い分けられています。
暖簾は平安時代ごろからすでに風雨よけに存在していました。
江戸時代に入ると、風除け以外に文字を読める民衆が増えてきたため
お店の名称を書いて看板がわりの役目で宣伝効果を担っていました。
和を象徴する藍色ののれんは植物の藍を使った染物で、お蕎麦屋さんや呉服店、酒屋などに多く使われました。
茶色はタバコ屋で使われており、タバコの葉の色からきていると言われております。
お茶屋や茶店では緑色というイメージですが、江戸の庶民たちは番茶を飲むことが多かったため茶色が多く使われました。
白色の暖簾は砂糖を連想さるのでお菓子屋さんや薬屋で広く使用されました。
文字の色にも決まりごとがあり、赤い色をした文字は使われませんでした。
なぜかというと、赤字につながると思われていたからです。
逆によく使われていたのが黒い文字です。
黒字になるという縁起を担いだからです。
現在でも業種で生地の色を使い分けるのもいいでしょう。
藍染めの方法
作り方の特徴は、染色に葉の部分のちぎることで青くなった部分を使い
それを生のまますりつぶし染めることもできますが、濃く染めることはできません。
濃く染めるためには何十日も乾燥させて発酵させた後に固めて藍玉を作ります。
その藍玉を水がめで発酵させて染められたものをいいます。
用途としては特に日本料理、小料理店などの
高級感を演出したい方、長く使う程に
のれんならではの深い色合いが出るので
趣深い演出を楽しみたい方にもおすすめの染め方です。
藍染めでのれんが作りたくなった方は
京都でオーダーして作ることが出来ます。
是非素敵なものを作りましょう。